第2回 東後先生の勉強会 924

 

1.A blessing in disguiseの説明。

 

   誰でも試練にある時は、姿を変えた恵みだとは思えない。後で振り返り、試練を

 装った天の恵みだったと気づくことがある。日本のことわざの「人間万事塞翁が

 馬」とほぼ同じ意味。

 

2.米英の英語の違い

 

  ⑴その前に英語は英語圏の人々からdiscardされている。この意味は、英語はもう

 世界中で使用されていて、米英人が正しいと考える英語を普及させるということは

 もう出来ないということ。つまり、米英人が正しいと考える英語を普及させる努力

 をdiscard(捨てる)することになった。別の言い方をすれば、英語圏の国々は英語

 の所有権をdiscardした。ただし、日本の英語の進むべき道は米英の人々が使ってい

 る英語を勉強するべきだ。米英の英語を目標にした方が良いと考える。

 

 ⑵米英の英語の違い

  英国人は米国人の使っている英語を本当は英語と思っていない。英国では英語は

 常に変化しているが、米国の英語の中にはあまり変化していない部分がある。両国

 の英語に差異が生じている。例として、先生が英国滞在時に、“May I have those

   eggplants ?” と言ったところ、英国人はこれは “ aubergine ” というと言われたとのこ

 と。また、” How many children do you have ? “ と英国人は聞かれて、” usually one at

   a time “ と答えた。文法的には、一般動詞として使用されている “have” は子供を

 産むと言う意味になる。英国では子供は何人いますかと聞く場合は、”How many

   children have you?  OR  How many children have you got? と言う。また、花瓶(vase)の発音も異なる。英国人にとっては、米国の発音はおかしいと思っている。

 英国人は非常にtactfulな国民だ。相手を傷つけないで目標を達成しようと考える傾

 向が強い。一方、米国人は明確に意思を表示して相手に伝えようとする。

 次に先生は、銀行のエピソードを紹介された。銀行の窓口で、Your book, sir. と言わ

 れた先生は意味がわからずに、I beg your pardon. と答えたところ、窓口の担当は厳

 し, “Your personal book” と言われたとのこと。先生はClaimしようとして、英国人

 に相談した。英国人のアドバイスは、事実を客観的に書きなさい。そして、あなた

 はどう思うかと書きなさいということだった。先生はその通りに手紙を作成し、銀

 行に送付したところ、銀行から丁寧な返事が返ってきた。英国人にとって個人の感

 情は余り重要ではない。事実が大事だ。その事実をどのように考えるかが次に重要

 となる。(日本では事実より個人の感情が優先することがある。ここは大きな差異

 だと考える。)ところで、” How many fingers do you have ? “ 答えは“Eight fingers

  and two thumbs.” が正解だ。  

 

3.けがをする。

  米英人はけがに余り動じないように思う。”I got a burn on my hand. “ 冠詞が付くこ

 とに注意。次に先生はピンセットの話をされた。ピンセットはフランス語だ。つい

 ては、米英人には理解できない。先生の友人である日本人の医者が英国で手術中に

 ピンセットと発音しても全く通じなかったエピソードを紹介された。単語は覚えて

 いないと全く意味がない。きちんと覚えておくことが大事だとのこと。テキストに

 基づいて講義を進められたので、配布されたプリントを参照ください。

 

(投稿:T・U)